其処にしか咲かない高嶺の花に逢いに:壱

2017年7月2日(日)
 広河原 → 白根御池小屋分岐 → 白根御池小屋 → 草スベリ → 右俣コースとの合流点 → 小太郎尾根分岐 → 北岳肩ノ小屋 → 北岳 → 吊尾根分岐(ザックデポ) → トラバース分岐 →トラバース道(2/5くらい進んで折返し) → トラバース分岐 → 吊尾根分岐 → 北岳山荘(テン泊)

吊橋

吊橋を渡ってスタートです!

広河原山荘

広河原インフォメーションセンターのトイレが混んでる時はここに来た方が待たなくてよかったりします。。

 標準コースタイムでは広河原から白根御池小屋分岐まで0:25(下りは0:20)→白根御池小屋分岐から白根御池小屋まで2:10(下りは1:30)なので、まずは、2:35の上りで体調チェックしながら歩を進めることにする・・・雨具を上下着用で登り始めたけど、すぐに薄日射してきて雨は上がったので、雨具を上だけ脱いで(下はタイツに直ばきなのでそのままw)調整後、まずは白根御池小屋分岐に到着。

白根御池小屋分岐

昨年は二俣方面へ、今回は白根御池経由で登ります(‘ω’)ノ

 昨年夏は、ここから二俣方面へ進んで右俣コース→北岳肩ノ小屋経由北岳山頂だったけど、今年は積雪が多かったので大樺沢にはいまだかなりの残雪があるって情報なので、白根御池経由を取る。
軽荷なら上りの雪渓も楽しそうだけど、テン泊装備の重荷ではもしもの場合の対応に不安があるからですね(;’∀’)
しかし、何人か軽荷装備(多分小屋泊)の登山者に道を譲って先に行ってもらったものの、お盆時期に比べると登山者は少なく感じる。。まぁ、今日は日曜日で明日は月曜日の平日だからってのもあるとは思うのだけど(;’∀’)

ゴゼンタチバナ

今回の北岳登山で最初に観た花がゴゼンタチバナでした(^^)

 燕岳への登山道「合戦尾根」に第一ベンチ第二ベンチ・・・とあるんだけど、白根御池までにも第一ベンチと第二ベンチがあり、ここではザックを下ろさず休憩ができるので楽だったw
なんだかんだと、汗だくになりながらも登って行くうちに、空腹感が出てきたのでようやく調子が出来てたかも(‘ω’)ノ  ウチを出発して登り始めるまで、空腹感がほぼないままだったので、ようやく代謝機能が出てきたかもで安心する(;’∀’)
途中途中で下山する登山者とすれ違うのだけど、結構早い下山だなぁと思いつつ、上り優先で待っててくれてるんだけど、どうぞと先に行ってもらう・・・重荷なので急登に待っててもらうには時間がかかりそうですからね(;’∀’)
と、下山する若メンズに声掛けられて、しばし情報を訊くことに・・・キタダケソウ目当てだと伝えると、スマホで撮影した写真を見せられて「これキタダケソウですかね?」と・・・あーこれは残念だけど、キタダケソウじゃないよーと伝える(;’∀’) ただ、この時、僕もハクサンイチゲの名前がぶっ飛んでて出てこず、キタダケソウは葉がこれとは違うんだよーってことを伝え、一応「どこで撮ったの?」と訊くと、北岳肩ノ小屋付近だと言ってたので、キタダケソウが咲く場所が違うねーとか話して、「次回までに勉強してきます!!」と別れ際「がんばってください!」と声掛けられお別れ、、、元気な二人に雰囲気にパワーをもらったようで、そのあとしばらくはキツさがなかったw
しかし、小屋泊だと荷軽でいいなぁ・・・いまさらw

キノコ

白根御池小屋手前でキノコ発見(‘ω’)

 登山地図から、ルート図の半分以上は等高線を上っていたけど、後半は等高線をなぞるように白根御池小屋まで続くので、ちょっと楽になってきたものの、久々の重荷ザックが肩に食い込みだす(;´・ω・)
だいぶ、腹減り状態がピークに達するところで、あと10分で白根御池小屋の案内にちょい急ぎ足w

白根御池小屋

汗だくになりながらも、標準コースタイムよりやや早めに到着・・・ここで休憩・・行動おにぎり🍙タイム

 ようやく白根御池小屋が見えて、ホッとする。 途中に結構休憩を取ったんだけど、標準コースタイムよりはやや早めだったので、大丈夫そうだなと判断。
ここまでの上りで、もしちょっと無理そうなら、北岳山荘での幕営はあきらめて、白根御池小屋で幕営することも考えていたんだよなぁ(;´・ω・)

白根御池小屋のテン場

ここに幕営して、軽荷で北岳ピストンも考えたんだけど。。。

 ま、ま、ともかく空腹なので、空いてるベンチにザックをおろして、行動おにぎり🍙食べて、ザックカバーはもう必要なさそうだったので、外してしばし休憩。
おにぎり1個では足りない感じだったので、行動パンも食べて、草スベリの急登に備えたのだな(‘ω’)

白根御池

標高2,230m・・・まだ2,500mを超えていないんだなぁ(‘ω’)

湖面に映る

湖面に残雪の斜面が映っていた・・・山頂付近はガスの中だが。。( 一一)

草スベリへ

標準コースタイムは上り2:30、下り1:30と上り下りで1時間違う500m直登コースのスタート(;’∀’)

 休憩時間は10分くらいだったけど、お腹も満たされたので、再スタート。
白根御池はもっと大きな池かと思ってたんだけど、意外に小さかったなぁを思いつつ、見上げた急登の斜面に気合を入れて進むのでした(‘ω’)

【其処にしか咲かない高嶺の花に逢いに:弐】につづく

其処にしか咲かない高嶺の花に逢いに:広河原へ

芦安から出発

AM5:00 小雨降る中、広河原に向けて出発です(;´・ω・)

 夜中、結構な本降りの雨に目が覚める(´・_・`)
その雨は明け方近くまで降ったり止んだりだったけど、起床予定時刻AM4:00頃には一旦上がったので良かった(´・_・`)
未だ、食欲がないけど、朝ごパンをゆっくり食べて、山着に着替え、登山靴を履いていると、乗り合いタクシーの運ちゃんに、バスより早くに出発するから、乗りませんか?と言われ、少しでも早い方がいいなと、乗り合いタクシーを利用することにした。(ちなみに、運賃は利用者協力金100円込みで1,200円・・・バスは1,130円だから70円高いです)
後ろの荷台にザックを乗っけれるので、バスよりその点楽だなぁと思い、バスより15分早めのAM5:00に広河原に向けて出発です。
出発時間にはまたパラパラと小雨が降ってたけど(´・_・`)

夜叉神ゲート前

ゲートオープンのAM5:30まで待機中・・・ちなみに夜叉神峠はdocomoなら電波バリバリ入ります(‘ω’)ノ

乗り合いタクシーは夜叉神ゲート前で一旦ゲート開け時間待ち、、、年末年始に夜叉神峠まで車で来たけど、ゲートから先は未知、、、冬季北岳に登るならゲートから広河原まで歩きになるんだけど、どれくらい距離があるんかなぁと思いながら、ゲートから広河原に向けてのルートを確認していると、トンネルは数か所あるわ、アップダウンあるわで結構長いよ(;’∀’)
鳳凰なら、夜叉神峠が登山口だから車道歩きはないけど、この長さは帰りに心折れそうかも(;’∀’)
そんなこんな思いながらも、乗り合いタクシーは無事広河原に到着したのでした。

広河原インフォメーションセンター

二度目の広河原インフォメーションセンター

 広河原インフォメーションセンターでトイレを済ませ、おにぎり🍙一個食べてから、北岳に向けて出発です(‘ω’)ノ
GW以来重荷を背負ってないのもあるけど、アイゼン・ピッケル・ヘルメットの分重量が(;’∀’)

北岳に向けてスタート

ゲートの先の林道は北沢峠方面となる。。

 雨はパラパラながらも、樹林帯に入れば気にならないだろうけど、一応上下雨具着用。。。暑くなるからと思い、下はズボン履かずにタイツの上から雨具着用・・・この判断は間違いなかったけどね(;’∀’)

北岳は見えない

雲がどっかり乗っかっているので北岳を見ることはできず・・・雪渓は見えてるけど・・・

広河原から目指す北岳が見える

昨年お盆遠征の時は広河原から北岳が見えていたんだな・・・

 吊り橋渡る前に見る北岳方面は雲に覆われて確認できず・・・昨年のお盆は青空に北岳が見えていたなぁとか思いながらも重ザック背負って、まずは白根御池を目指すのでした。

【つづく】

其処にしか咲かない高嶺の花に逢いに:出発篇

自宅(6/30)→門司港ICイン→関門橋→中国道→山陽道→広島岩国道路→山陽道→
 中国道→名神高速→新名神高速→東名阪道→伊勢湾岸道→新東名→
  新清水ICアウト(高速のみ約853㎞)(7/1)→芦安

豊田東JCT

豊田東JCTより最後の高速道「新東名」へと・・・アウトICは新清水ICです

5~6年くらい前に、一度計画を立てたんだけど、いろいろタイミングが悪くて結局中止としてしまった、世界中で北岳にだけ咲く高嶺の花「キタダケソウ」を見に行こうと5月末になって急遽計画を立てることにした。
今年の梅雨は空梅雨で、それは南アルプスも同じだったのだけど、平成29年度の南アルプス登山バスの運行開始日が6月23日(金)なので、日程を6月23日の夜に出発して到着するのは翌日6月24日になるので、6月25日-26日と予定を立てる・・・が、その空梅雨の晴れは6月24日(土)までで、25日(日)より梅雨前線が北上して梅雨空になる予報に( ノД`)シクシク…
梅雨時期だから、多少の雨は覚悟の上だけど、さすがに土砂降りの3,000m超え峰では心が折れそうなので、日程をずらすことにした( ノД`)シクシク…
しかし、北岳山荘の情報では6月25日時点でキタダケソウが満開とのこと・・・雪解けが進めばキタダケソウはどんどん咲き進んでしまうから、なるべく早いうちに雨マークが無くなればと気は焦るばかり( ノД`)シクシク…
そして、天気図や北岳山頂の天気予報チェックしてて、ようやく天気が良さそうな日が見えてきたキタ――(゚∀゚)――!!
7月2日(日)-3日(月)の両日が北岳の予報が晴れ予報!
天気図からも前線が北上し、ゆるやかな等圧線の高気圧が北岳周辺に張り出すようなので、これは間違いないかも!!と、出発する6月30日に登山計画書を作成しつつ、改めてコースを再確認する。
が、ここで登山口(広河原)へのバスの時間をチェックしていると、当初は新清水ICから近い奈良田からバスに乗る予定していたのだけど、登る日は日曜日なので休日ダイヤで5:30奈良田→6:15広河原と問題ないのだけど、下山する翌月曜日は平日ダイヤで最終バスが14:30と割と余裕がないことに気づく。。。登山計画書では広河原への下山時刻は13:00と問題なかったのだけど、気になる花があって撮影しつつの下山だと1時間半のマージンなんてもしかしたら足りないかもしれないと…結局悩んだ末、バスは芦安からに乗ることに変更することにした(;’∀’)
広河原→芦安だと平日の最終バスでも16:40とかなり余裕があるし、その1本前でも14:00と登山計画書通りに下山したとしても、あまり待ち時間なく芦安に戻れるってことで・・・
って、ことを室温30℃を超える中、食事もせず水分も摂らずにやってて、さてパッキング作業とやってると、段々気分が悪くなり次第に頭痛がするようになる・・・どうやら軽い熱中症のようです(´;ω;`)ウゥゥ
しかし、今日中に出発しないと、明日現地に着いてからの、食料調達等ができなくなるのと、高速で混む近畿圏で時間がかかってしまうので、水分を摂ってしばらく横になってたら、だいぶ良くなったので、完全なパッキングは現地ですればいいやと、とりあえず必要なものを車に詰め込み出発したのでした・・・
 門司港IC手前でガソリン満タンにして、タイヤのエアチェックもして、片道約1,000キロの旅に出発です💨💨
 久々のソロの遠征だったけど、もう何度も遠征で高速での移動をやっているので、どこまで行って仮眠摂り、どの時刻までに通過していれば問題ない等はわかっているので、割と予定通りに問題なく進む・・・途中雨が降るのも予想してたのだけど、一部でザッと降ったくらいで、あとはそれほど降らずでよかった。
高速乗ってからも、ずっと食欲がないので、途中のSAグルメには目もくれずだったのも幸いしたのかもしれないけど、途中の給油+トイレ休憩以外はそれほど時間を消費しなかったので、新清水ICひとつ手前の清水PAに到着したのはAM10:00・・・なにか食べようかと思い、フードコートに寄ったんだけど、、、、、やはり食欲なく、清水PAのコンビニ「ミニストップ」でソフトクリームを食べただけでした(;´・ω・)
 やや体調(とくにお腹)に不安があるものの、無事新清水ICを降り、国道52号線を南アルプス市方面へと北上。
 年末年始は寄れなかった掛け流し温泉の「天恵泉白根天笑閣」でお風呂する予定だったけど、買い出しをする予定のスーパー手前の六郷の里つむぎの湯で、ゆっくりと体を癒すことにした・・・

六郷の里つむぎの湯

体調が未だよくないので、買い出し予定のスーパーより手前の「六郷の里つむぎの湯」で体を温めることにした・・

 気温が高くて汗かいているのもあるので、体をさっぱりさせたかったのもあるけど、気温高いけど、なんだかお腹周りは冷えてる感じもあったから、温泉で温めるのはよかったのかもしれない。
ここ、「六郷の里つむぎの湯」が昨年末に遠征の際立ち寄った温泉だけど、源泉掛け流しではないものの、消毒液臭がそれほど強くなかったのがよかったってのもあるのだな。
普段、源泉掛け流しの温泉ばかり入っていると、消毒している温泉は温水プールに入っているようで苦手なんです(;´・ω・)
 年末は時間が遅かったため、スーパーでの買い出し時間等も考慮してあまりゆっくり時間は取れず、フォッサ・マグナの中にある自噴温泉の説明がじっくり読めなかったけど、今回は時間に余裕があるからゆっくりと読むことができた(^^)←帰宅後Webでも情報があることを知るのだけど(;’∀’)
 ゆっくり1時間以上温泉療養して、買い出し予定のオギノ富士川店へと車を走らせる。。。ここで、行動食のパンと明日の朝ごはん等を購入。。。前に、お昼ご飯がまだだったので、何か食べなきゃと同フォレストモール内の食事処を見るもイマイチ・・・とりあえず回転寿司店では初めての「はま寿司」で茶碗蒸しが食べたいかもと入って、ソッコー茶碗蒸しをタッチパネルで注文・・・あとは握り・・・醤油が合わねーーー(# ゚Д゚)マズッ
はま寿司にはいろんな種類の醤油が用意されていたんだけど、どれも口に合わない!!
これは致命的(# ゚Д゚)ダメダ
たまに行くスシローだと、醤油なんて1種類しか置いてないのに、こんなに醤油の種類を揃えているのは醤油に自信がないからなの!?(# ゚Д゚)ダメダ
結局、サイドメニューの茶碗蒸しと握り3皿食べただけでお会計(;´・ω・)
その後、予定通りオギノ富士川店で買い物を済ませて、ギア類は問題ないけど、他に足りないものがないかのチェックを兼ねて駐車場である程度のパッキングを済ませて、芦安へと向かったのでした。

芦安バス停

なんとか無事、芦安に到着。。

 事前にGoogleストリービューで、芦安駐車場周辺をチェックしてて、また、芦安市営駐車場配置図でもトイレは第三駐車場にあるようになってたので、第三駐車場に停めてから、バス停の確認に行くと、第二駐車場に綺麗なトイレがあるじゃないかい???

市営第二駐車場

事前にGoogleストリービューでトイレのある駐車場を確認して第三駐車場に停めたんだけど、第二Pに今年新設されたトイレが綺麗なので移動。

 第二駐車場の山岳観光案内所で、キタダケソウの情報収集も兼ねて、トイレのことを確認すると、つい最近できたばかりのトイレらしい。。。第二駐車場は結構車が停まってたけど、まだ満車ってわけではなかったので、キタダケソウの情報を確認後、ソッコー移動したのでした(;’∀’)
ちなみに、新設されたトイレは水洗で、夜間もセンサーで電気が点くし、トイレットペーパーも完備されていました(^^♪

南アルプス観光案内図

芦安バス停にある南アルプス観光案内図

南アルプスユネスコエコパーク

ヤマトイワナが生息しているらしい・・

明日の始発バスは5:15・・・
いまいち、体調万全とは言えないけれど、パッキングを済ませて、軽めの夕食とホット果実酒を飲んで、早々に就寝したのでした(=_=)
寝る前に確認した、明日の予報は登山口の広河原は雨のち曇りながらも、北岳は曇りのち晴れ予報・・・期待です。。。

【つづく】