ソハヤキ要素の植物。

シコクスミレ

シコクスミレもソハヤキ要素の植物です。


シコクスミレ(四国菫)
スミレ科 スミレ属
学名:Viola shikokiana Makino
別名:ハコネスミレ

ソハヤキとは漢字で『襲速紀』と書きます。
・ソ:の国(そのくに)⇒九州山地
・ハヤ:吸瀬戸(はやすいせと)⇒四国山地
・キ:伊の国(きいのくに)⇒紀伊山地
の頭文字をとったもの。
ここを中心とする地域で見られる日本固有種の植物がソハヤキ要素の植物で、このシコクスミレもそれにあたります。

初見は祖母山でしたが、その後毎年傾山でたくさん見れるシコクスミレを楽しみしてスミレ。しかし、今年はタイミングが悪く行けそうになかったので、あきらめていたのですが、近くの山にシコクスミレが咲くとのことで行ってみたのです♪
逢えてよかった♪

今日から早くも沖縄地方は梅雨入りとか・・・北部九州も早くなるのだろうか(@@;;;;

ギリギリ見れました。

シロバナネコノメソウ

水場のシロバナネコノメソウ・・・赤い葯が素敵です♪

シロバナネコノメソウ(白花猫の目草)
ユキノシタ科 ネコノメソウ属
学名:Chrysosplenium album Maxim.



 平年通りならば3月末から4月頭でよく見ることのできるシロバナネコノメソウ・・・4月も後半になっているから、シロバナネコノメソウにはもう時期遅いだろうと思っていたら、水場でまだ少しだけ真っ赤な葯をつけているのに出逢えたのだな(=①ω①=)

シロバナネコノメソウ

マッチ棒のようなぷっくりした葯

 まるでマッチ棒のようなぷっくりした葯はまだ咲いたばかりの証拠。
これが咲き進むと葯は黒っぽくなり、落ちてしまうのだけど、その状態で知らない人が見ると別の花に見えてしまうのかもしれませんね(^^;
 あーもう明日は金曜日です(@@;;;;
今回の撮影分の野草アップが全部済みそうにありません( ̄□ ̄|||
そして、また週末がやってくるとさらに増えるから、うが~~~( ̄□ ̄|||
つか、眠いのでもう限界(o_ _)o.。oOO

ツクシショウジョウバカマ

雨が似合います

ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)

ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)

ユリ科 ショウジョウバカマ属
学名:Heloniopsis orientalis (Thunb.) C. Tanaka var. breviscapa (Maxim.) Ohwi




 今日は夕方までずっと雨でした。仕事終わった頃には雨もあがり明日は晴れそうです♪
 さて、今日のアップは雨の似合う花ということで、土曜日にもアップしてますが、再びツクシショウジョウバカマ(カタカナだと長い(^^;)を。
 和名の由来は花を中国の伝説上の動物…酒好きの「猩々」の酔った赤い顔に見立て、葉の重なりを袴に見立てて「猩々袴」。筑紫は九州を指し、「筑紫猩々袴」となる。
しかしながら、ツクシショウジョウバカマは白っぽい花がほとんどで、ショウジョウバカマのように赤ら顔に見立てられるものほどではないんですよね~。
ま、咲き始めは白っぽいツクシショウジョウバカマも咲き進むとだんだんと赤味を帯びるのは酔っぱらってゆくさまのようでもあるかも?と取れなくもないのですが(^^;
九州では分布してないとは思うので、ツクシの付かないショウジョウバカマは見たことがないけれど、ツクシと比較して大きさは倍以上になるらしく、大きいとあまりかわいくないかもです(^^;

 『猩々袴』と漢字で書くとまるで『能』のようである。で、花に注目しがちだけど、この花を撮る時は袴に見立てられたロゼット状の葉が重要なので、4/10にアップしたのはそれを意識しての撮影でした。
猩々といえば、『もののけ姫』の登場キャラでもありましたね。猿っぽい姿で描写されていましたが・・・

ツクシショウジョウバカマ

よく見るのは花が2~3つくらいつけた小振りの株

ツクシショウジョウバカマ

花被片の基部にふくらみがないのがツクシショウジョウバカマ

 ツクシの付かないショウジョウバカマとの簡単な見分け方、花被片の基部と花柄との境にぷっくりしたふくらみがないことである・・・なんで、福岡・大分・熊本でよく見るのはこのふくらみがないので全てがツクシなのである。
 以前、平尾台にツクシのつかないのが咲いていると訊いたことがあるけど、結局見つけられず、すべてがツクシであったんだなぁ。かなり奥に入り込んで撮影したんだけど(^^;
 ツクシショウジョウバカマは結構湿っぽいところならば、どこでも見かける野草なんですが、2枚目のように花が2~3個のものが多く、中には1個だけのものも少なくないです。地上高2センチ以下のかわいいのも結構(^’^)
その、ツクシショウジョウバカマは花被片がそのまま残り、オレンジっぽくなってだんだん日焼けたような色となり、果実ができるころにはなんだか違うものにも見えます。 以前、知り合いが珍しい花を見つけた!!と送られてきた写メを見て、ツクシショウジョウバカマの花後の果実が熟した姿だったので、爆笑したものです(笑)
 毎年確認していた、大株と言えるツクシちゃん…大規模な河川改良工事により、消滅(-_-)
盗掘で消える野草もあれば、工事などの開発により消える野草もあり・・・いつまでも見ることができる環境ってのは中々ないのかもしれないと・・・

 ちなみにツクシショウジョウバカマの文字と罫線の色名は
猩々緋(しょうじょうひ)(#e2041b)です。